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軽度自閉スペクトラム症の息子&定型発達のやんちゃ娘の子育て真っ最中、メンタルケア心理士の資格を持つ肝っ玉母ちゃんのブログ。

軽度自閉スペクトラム症の息子&定型発達のやんちゃ娘の子育て真っ最中
メンタルケア心理士の資格を持つ肝っ玉母ちゃんのブログ

デイジー教科書を導入

 

 

 
 

 

息子、マルチメディアデイジー教科書を使います

2022年12月。
息子が、 限局性学習症(LD)と診断されました。

 

息子の場合(本人の自覚症状として)、 教科書の文字が重なって見えたり、画数の多い漢字が真っ黒な塊に見えたりするそうです。文字がずら~っと並んでいる教科書やテストの問題文、漢字ドリルを見ているとこのような症状が現れるみたい。

 

 

出典『ディスレクシアとマルチメディアDAISY -当事者そして教育者の立場から-』

 

おそらく、息子の目にはこのように見えていると思われます。自閉スペクトラム症である息子は、目から入るこの影響で更に脳の処理機能が混乱し、身体の動きが停止してしまうのです。

 

急に動きがぴたっと止まり上の空のような状態になるので、集中できていないとか、だらけて見えてしまうとか、本人のやる気のなさに捉えられてしまう…。 息子の動きが停止している状態は、パソコンがフリーズしている状態と同じ。だから、正常な動きができるようになるまで待つかリセットするかなど、脳に溜まった情報量を少なるする処理を行わないと、動きが止まったままになります。

 

そこで、主治医から教えていただいた 「マルチメディアデイジー教科書(デジタル教科書)」を使用してみることにしました。文字が重なって見える要因として、「教科書の白い用紙✖黒い文字」が大きいとのこと。マルチメディアデイジー教科書を使用することで、背景と文字の色を自分が見えやすい色に変更できたり、拡大縮小することができたりするので、症状を緩和することができるのだそうです。

 

ということで、市から学校に提供されている一人一台タブレットでの設定を完了し、昨日(2023年1月31日)から使用できるようになりました。

 

 

きっかけは学校の視力検査

実は、限局性学習症と診断されるまで1年以上の月日が流れていました。私の勉強不足もあり、気づいてあげられずにいたのです…。

 

事の始まりは、4年生の時に行った視力検査。それまでA判定(視力1.0以上)だったのに、急にC判定(視力0.6から0.3まで)となっていたのです。

 

「家のタブレットを使うようになったから?」
そんな単純な考えしかなくて、使用する時間を短くしたり、目が悪くなると思われることを注意して生活をしたり。けれど、授業で黒板が見えていないのなら眼鏡が必要かもと眼科を受診しました。

 

検査結果は、異常なし。とてもよく見えていて、学校でC判定になっているのが不思議と、検査をしてくださった方も首を傾げていました。結果、「周りに眼鏡をかけ始めた子がいるのを見て「自分も欲しい」と思う子もいるし、「心理的なものなのかも…。」という結果になったのです。

 

この受診で視力に異常はないと分かったのですが、軽い斜位があることも分かりました。以前から、板書に対してピントが合わせづらいという症状があったので、この斜位も関係しているのかなと感じました。これについては、経過観察ということに。1年に1回くらいの頻度で検診に来てくださいとのことでした。

 

それから1年後。5年生となった息子は、学校で視力検査を行い検査結果の用紙を持って帰ってきました。そこに記されていたのは、D判定(視力0.3未満)。これには、とても驚いたし、 発達障害が関連しているのではと強く意識するようになりました。

 

 

限局性学習症(LD)と診断

5年生になって、視力がD判定となった息子。これはさすがに眼鏡が必要と思ったので、眼科を受診しました。しかし、ここでもおかしな検査結果となります。

 

「とても良く見えています。」
そういって、検査をしてくださった看護師さんは、またもや首を傾げる状態に…。直後、息子がどれほど見えているのかを実感する出来事が起きます。

 

8メートル先の場所にある消火器。その消火器の後ろにある使い方の説明文を、息子はスラスラと読み上げたのです。私の視力は、両目裸眼で0.1~0.3なので、色がぼやけて見えます。他にも、検査室にある文字を指さし「あれはなんて書いてある?」と聞いてみました。

 

明らかにはっきりと、見えている…。

 

学校の視力検査結果の通りであれば、息子も私と同じようにぼやけたりするはずなのに、笑いが出るくらいしっかりと見えていたのです。

 

医師の診察も、異常なし。前回の軽い斜位も変化なく、症状がひどくなることもないだろうとのことでした。息子が発達障害であることは伝えており、今回は文字がどのように見えているのかを息子本人が医師に話してくれました。 「視力に問題はないとなると、発達障害が要因なのかも…」という診断となり、後日、かかりつけの発達障害専門医院において限局性学習症と判明しました。

 

 

よ~く観察すること

今回の件で、子どもにより一層関心を持つことを痛感しました。 もっと注意深く観察し、「あれ?」と思ったことがあれば聞いてみたり、 深く掘り下げてお互いに気が付いていないことなどを知ろうとすることが大切なのだと感じました。

 

これからも、息子にとって困難なことがたくさんあると思います。そんな時、「ねぇねぇ」と気軽に相談できる保護者でありたい。そのためには、まずは私が、息子に興味や関心をもって接すること。 努力や我慢で解決できないものもあるということをしっかりと認識し、これからも家族みんなでたくさんの工夫をしながら、笑顔で過ごしていけたらと思います

 

また、マルチメディアデイジー教科書を使うにあたって、校長先生や担任の先生と、何度も話をしました。息子が 特別視されないために、 いじめの対象とならないような支援や配慮の仕方、 クラスの子どもたちや保護者に対してどのように説明するのかなど、たくさんのことを一緒に考えていただきました。

 

息子自身がしっかりと説明できるように、という点にも親子で取り組みました。本人がその場で端的に説明できないと、「なんで?」という不信感が即座に発生してしまうからです。息子自身の説明に、担任の先生が「申請すればだれでも使えるんだよ」という補助をしてくれるという流れが一番良いのではというのが、私たち親子と学校側の結論となりました。

 

また、来年度から学校全体でデジタル教科書の導入も検討されているとのこと。発達障害のある子どもたちだけではなく、子どもたち一人ひとりが選択できる環境にもなるようです。定型発達や非定型発達といった型にとらわれず、時代のニーズにも対応した教育環境があることに感謝ですね。

 

使ってみての感想など、また息子に聞いてみます!!

 

 

 

参考:マルチメディアデイジー教科書

 

出典:マルチメディアDAISYの紹介ビデオ:楽しく読むために youtu.be

 

デイジー教科書の使用については、お住まいの市町村によって申請の方法が異なるかもしれません。学校からの申請もしくは個人申請になります。

 

*息子の場合*

①学校に利用できるのかを確認
②学校から教育委員会に確認
③マルチメディアデイジー教科書 個人申請
④申請承認メール確認
⑤学校タブレットでのブラウザ再生の設定

 

このような流れで、使用できるようになりました。

 

通常の教科書では読むことが困難なお子さまに、ぜひ使っていただきたいツールです。ホームページ等、参考になさってください。

 

www.dinf.ne.jp

 

 

 

 

 

 

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